タップダンスからジャズへ、そしてまた…
私の心に再び火を付けた新しい2つの素晴らしいプロジェクトの一員になれて幸せです。私は、ダンスへの愛、特にタップダンスへの愛情を再発見しています。ジャズシンギングパフォーマンスにダンスを組み込むというチャンスが、私に全く新しい可能性を生み出しました。
「なぜダンスを止めたの?」と聞かれることがよくありましたが、正直に言うと満足できる答えは見つかりません。おそらくダンスよりも歌に集中させる環境だっただけなのです。そして今、フィリップ・プティと私たちの新しいプロジェクト 「Remembering Fred Astaire」 のおかげで、物置きからタップシューズを出してしっかりとホコリを払いました。全く違った観点からアプローチするタップダンスは、とても刺激的(そして挑戦的!)です。プロのダンサーとして即興には少しの時間しか費やさず、振り付けを完璧に仕上げることに多くの時間を割きました。それでもジャズシンギングパフォーマンスにタップダンスを取り入れるので、即興ダンスも振り付けられたダンスも、両方とも踊らなければなりません。事前に用意された音楽と即興音楽を組み合わせるのと同じ方法で、いくつかのナンバーはあらかじめ振り付けを決め、その他は即興で踊ります。それは、ジャズミュージシャンとの新しいコミュニケーション方法や「ダンス」との新たな友情に加え、私自身やこれらの素晴らしい歌への愛情を表現するために、私にとって理想的な方法を生み出しました。
カヴォー・ドゥ・ラ・ユシェットの 「A Tribute to La La Land」 のショーは、スウィングへの愛を分かち合うためのもう1つの素晴らしい手段です。ダミアン・チャゼルの映画「ラ・ラ・ランド」で高名なジャズクラブが崇められた後、ビブラホン奏者(そしてオーナー)のダニー・ドリスをゲストに迎えたユシェットのスウィングバンドと共に、私はテーマソング 「Another Day of Sun」
のレコーディングに招かれました。パリで最古のジャズクラブであるカヴォー・ドゥ・ラ・ユシェットは、スウィングとダンスが本質的に絡み合うジャズスポットなので、ショーにダンスが組み込まれるのは実に当たり前なのです。だからもう一度、私は歌と踊りを始めます…かつてのミュージカルシアターのタップダンサーが、これ以上何を望めるのでしょう?アーヴィング・バーリンを引用するフレッド・アステアの言うように…
「音楽とダンスに向き合おう…」
ウェンディ・リー・テイラー
ウェンディの現在のプロジェクトとグループの紹介は、本ウェブサイトの「プロジェクト」メニューからご覧になれます。
このトリビュートアルバムで共演したウェンディ・リー・テイラーとフィリップ・プティ・トリオは、フレッド・アステアがキャリアを通して制作、公演した曲を盛り込みながら、タップダンスとジャズを一つにします。
ウェンディ・リー・テイラー – ヴォーカル & タップダンス
フィリップ・プティ – ピアノ
ピエール・メイングール – ダブルベース
エリック・デルビュー – ドラム
エルヴェ・メシネ – フルート (8曲目にゲスト出演)
新しくリリースされたアルバム 「Remembering Fred Astaire」は、現在 ストア からご購入いただけます。
まだ5歳でダンスを始めたウェンディは、思春期になるとアマチュアのプロダクションでパフォーマーとしてだけではなく、振付師、コスチュームデザイナー、プロジューサーといったあらゆるパフォーマンススキルの微調整を行いました。
彼女はコメディ・ミュージカル「Mac & Mabel」や「Kiss me Kate」などに出演して、日本に旅立ち数多くの国際的なプロダクションで歌や踊りを披露しました。大学で言語学の学位を終了するつもりでオーストラリアに戻りましたが、「42nd Street」 のオーストラリアツアーの一員に選ばれ、ショービジネスの世界に押し戻されたのです。24人のタップダンサーの1人として始まり、ツアーの終わりには、主役の「ドロシー・ブロック」の代役にまで上りました。
彼女の国際的キャリアは続きます。パリのリド から有名なブルーベルガールズのポストが提案されました。パリに恋に落ちたがゆえ、リドとの契約が終了した後も新たに形成されたばかりのジャズボーカルグループ The Jazzberriesで歌うためにパリに残るという決断は、難しくはありませんでした。この多国籍トリオは3年間にわたり、ビルボケやライオネル・ハンプトン・クラブなどのパリのジャズクラブでクロード・ボリングなどのミュージシャンと共演し、ニースジャズやカンヌ国際映画祭にも出演しました。
1999年、ウェンディは親友のオリジナルコメディミュージカルの上演を手伝いにロンドンへ向かいます。そのときに、シャルル・アズナヴールの新しいミュージカルコメディ Lautrecのジェーン・アブリル役のオーディションを受けました。そして彼女が実際に役を獲得したことを知ったのは、パリに戻ってジャズの即興演奏をセロニアス・モンク、プライス・ウィナーズ、サラ・ラザルス等と学び始めた後でした。そのため、イーストエンドのシャフツベリー劇場でのシーズンを迎えるために、ロンドンに戻る準備をしなければなりませんでした。
パリに戻ると、今度はリドのオーケストラのリードシンガーとしてリドで再び働くことになりました。毎夜公演ができる、そしてリドの後もパリのジャズクラブで公演ができるという理由から、理想的な契約内容でした。彼女はウェンディ・リー・テイラー・カルテットを結成し、彼女のファーストアルバムとなる 「Let’s do it」 を2005年5月にレコーディングしました。10曲のジャズバンドを収めた彼女のセカンドアルバム 「All you have to do」は、2008年にレコーディングされ、2011年2月にリリースされました。
2011~12年は長期勤続休暇を利用して、生まれ故郷のオーストラリアに帰省し、ジャズ・キャバレー「The Paris Walk」を制作しました。パリに戻って2、3年リドで歌い続け、2015年12月にリドとの契約を終了した際に、ジャズのキャリアを伸ばすことに集中し始めました。
2017年、カヴォー・ドゥ・ラ・ユシェットが理想的なジャズクラブとして描写された映画、ラ・ラ・ランドの大ヒットの後、ウェンディは、クラブの70周年記念アンソロジーコレクションに向けた映画のテーマ曲 「Another Day of Sun」 のレコーディングに招待されました。彼女は現在、カヴォー・ドゥ・ラ・ユシェットでツアーを行い、スウィングの豪華なショー 「ラ・ラ・ランドへのトリビュート」 を公演しています。またウェンディは、世界中のジャズクラブやフェスティバルで、さまざまなグループと演奏しました。彼女の最新プロジェクト 「Remembering Fred Astaire」 では、ジャズのコンサートにタップダンスを取り入れています。ウェンディの目的は、ミュージカルコメディとキャバレーの魔法をジャズのリズムと複雑さに溶け込ませることです。彼女のサードアルバム 「Remembering Fred Astaire」 は、フィリップ・プティ・トリオと一緒に2017年7月にレコーディングされ、2018年4月にリリースされました。
バイオグラフィーに記載されている多くのプロジェクトの紹介は、本ウェブサイトの 「プロジェクト」 メニューよりアクセスすることができます。
ウェンディはデュオからビッグ・バンドまで、さまざまなミュージシャンやグループと共演します。グループはイベントの雰囲気やご予算に応じて構成することができます。
共通グループのリスト:
– デュオ: ピアノとヴォイス (例 Intimate Sophistication) 、またはギターとヴォイス
– トリオ: ヴォイス、ピアノ、ダブルベース (例 Silver Coast Trio) / ヴォイス、ギター、ダブルベース / ヴォイス、ハモンドオルガン、ドラム
– カルテット: ヴォイス、ピアノ、ベース、ドラム (例 Remembering Fred Astaire) / ヴォイス、ギター、ベース、ドラム / ヴォイス、ピアノ、ギター、ベース / ヴォイス、ハモンドオルガン、ギター、ドラム (例 Organic Quartet) / ヴォイス、ハモンドオルガン、ビブラホン、ドラム (例 Dany Doriz Quartet)
– 木管楽器 や 金管楽器 (サクソフォン、クラリネット、トランペット、トロンボーン、フルートなど)を上記の組み合わせに追加することもできます。
Dany Doriz Big Band も、さまざまな組み合わせでご利用いただけます。
ジャズクラブ、コンサート、フェスティバルでの公演だけでなく、ウェディングやお誕生日、また企業イベントなどの特別なイベントでもウェンディ・リー・テイラーの演奏をお楽しみいただけます。ライブ音楽の提供をご希望のレストラン、カフェやその他の会場での演奏も承っております。お見積りは、本ウェブサイトの お問い合わせフォーム から、またお電話(+33 6 75 08 53 61. )にてお気軽にお問い合わせください。
“Puttin’ on the Ritz” (© Irving Berlin Music Company)
Performed by the Wendy Lee Taylor Quartet
Title from the Album “Remembering Fred Astaire”
Released April 2018.
Album available here
Wendy Lee Taylor – Tap and Vocals
Philippe Petit – Piano and Arrangement
Pierre Maingourd – Double Bass
Eric Dervieu – Drums
Filmed at the Caveau de La Huchette, Paris June 2018
Direction: Ruby Boukabou
Images: Olivia Rutherford
Edit: Zulma Rouge
Hair and Make-up: Jessica Loulergue
Production Ruby TV